病院から電話。「息が…」

2019/07/04

介護施設


肺炎で入院中の母。

「カテーテルを抜くと死ぬことになるから、自分は抜きたくない。次はホスピスへ転院して欲しい」と、医者から突然の宣告。

呆然…。

ソーシャルワーカーからは、「老人ホームは引き払って、最期はホスピスで…」と、話しが進んで行きます。

こちらの希望など、お構いなし。


私達の希望は、延命治療はしてほしくない。最期は施設で迎えたい。施設で『看取り』をして欲しい。

医者は、施設で『看取り』?そんなことできないでしょうと一蹴。

このまま医者の思い通りにさせまいと、すぐに施設長へ相談。


施設長からは、

「精一杯『看取り』させていただきます。こちらからも連絡しましょうか。」と心強いお言葉をいただきました。


よし、医者に直談判するぞーと意気込んでいた時、病院から電話。


声の感じからすると、若い女性の看護師さんです。


看護師さん
「あの~お母様、ちょっと息が止まりそうで…今、少し持ち直してはいるんですが…まだ、大丈夫だと思いますが、お家が遠いと聞いたので一応早めに連絡しておきます。」


「えーー!!!そうなんですか?!わかりました、すぐ、そちらへ向かいます!!」

息が止まる?? もう心臓がバクバクです。


看護師さん
「いえいえ、まだ大丈夫だと思います。また連絡を入れます。」


「あ、、、はい、お願いします。」
と切ったものの、もう行く準備です。


その前に姉へ電話。
「もう息が止まりそうって電話があった。」
「えーーー?!わかった、準備しとく!また連絡して。」

そうこうしてると、また電話。


看護師さん
「あの~やっぱり、もう息が止まりそうで…あ、あ、息がーーーーあ~~~大丈夫ですーーまだ、大丈夫そうです~。浅いですが大丈夫です。」

電話を片手に、実況してくれています。
ちょっと笑ってしまいました。



「あの~もう、そちらへ向かいます。有難うございます。今すぐ行きます!」

看護師さん
「そうですか。ではお待ちしています。」


姉へ連絡すると、
「こっちにも電話あったわ。私も今から出るわ。」


家から3時間。いつもと同じ時間なのに、長く感じます。

二人で合流。
病室へ向かいました。






母は、別の病室へ寝かされていました。


白い布が、顔にかけられていました。



                                

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