介護施設の看取りケア
母が肺炎で入院。数値が下がらず、院内感染の疑い?
3週間後、先生から呼び出し。
「カテーテルを抜くと死んでしまうから、私が抜くことは出来ない。医者としてしたくない。ホスピスへ転院してほしい。」
ソーシャルワーカーからは「老人ホームは引き払って、最期はホスピスで」と…。
「延命治療はしてほしくない、施設へ帰して欲しい」と言う、私達家族の気持ちなどお構いなし。さっさと話を進めようとされました。
転院するにも体に負担がかかります。
もう最期だと言うなら、今までお世話になった、あの施設で迎えさせてあげたい。
余命2週間と言われ、人間らしく死なせてあげたいと入居、奇跡的に8年も生き永らえた…施設にはいろいろな思い出がたくさんあります。
たまたま出会った、たった一人の医師の気持ちを優先させることなんてできません。
ターミナルケア、終末期にどんな治療を受けたいか、どこで終わりを迎えるのかは、患者や家族が納得して決めるべき事。
私達の希望は、ただ一つ。最期は、あの施設で迎えさせてあげたい。
もう、何もできない状態なら施設へ帰らしてくれればいい…それだけが望み。
嬉しいことに、2・3年前からだったと思います、施設での『看取りケア』が始まったんです。
以前は『看取りケア』が無かったので、病院へ搬送することになっていたのですが、施設で『看取り』までしていただけることになりました。
家に帰って、すぐに施設へ電話です。
施設長さんに今までの事を報告。
私
「先生に施設で『看取り』はできないだろ~って言われましたー。」
施設長
「そんなことないですよ。精一杯、『看取り』させていただきます。」
「そうですよねーまた先生に掛け合ってみます。施設へ帰らしてもらえるように…」
「もし、先生が納得しないようなら、こちらからも連絡してみますので、いつでもおっしゃってください。」
「ありがとうございます。」
施設長の心強い言葉を聞いて、は~なんか勇気が湧いてきました。
モヤモヤも晴れてきました。
母を病院から取り戻します。
さ~頑張って、あの自分の理屈ばかり言う先生へ電話しようとしていた時です。
逆に病院から電話が…
「息が…」
えーーー!!