認知症の食欲。お菓子に執着する。

2019/05/14

介護施設


部屋に家族の写真を置いたり、小物を飾ったりして、ちょっと賑やかにしてみました。

これで、殺風景とは思われないはず…たぶん(笑)

ひと仕事終えて、持ってきたお菓子を出して、


「お菓子食べる?」

「食べるー」

認知症になってから、本当にお菓子が好きになりました。

認知症になる前は甘いものは嫌いではなかったのですが、これほどの量を食べることはなかったように思います。


お菓子よりもアルコールの方が好きでしたし、食べても1つか2つ…

認知症になってからは、買ってきたお菓子を全部食べつくしそうな勢いで食べます。


買ってきたお菓子
  • どら焼き 2つ
  • 小さいお饅頭 個包装6つ
  • カステラ 5切れ入り

いつもちょっと多めに買ってきます。
母に渡しておくと賞味期限などの管理ができないので、余ればスタッフさんに預けて、おやつの時間に渡してもらいます。


どら焼きは賞味期限が短いので、部屋で食べて、
カステラと小さいお饅頭は、賞味期限長めのを買ってきたので余れば預けてと…そんな予定にしていました。


母は、
まずどら焼きを一つ。
次にカステラを一切れ。
お茶を飲んで…

またどら焼きをぺろりと食べ。
またカステラを一切れ食べて…


次に小さいお饅頭に手を伸ばすので、

「ちょっと食べ過ぎちゃう!?」と制止。

「ええやん、美味しいわーほんまに美味しいわ」

そう言われると、食べてもいいか?…となるんですが…


いやいや、これは食べ過ぎだと思って、お饅頭の袋を私のバッグに隠しました。


「あれーもうないの?もっと食べたいわー」

「全部食べたよ。今度また買ってくるなー」

「うーん…」
話題を変えて気をそらしました。


また、ベットで寝たいというので、
「じゃあ、私らもそろそろ帰るわー」


と部屋を出ようとしたとき、お饅頭の袋がバッグから見えたようです。


「あーその袋!置いていって!」

ギャー見つかった!!


「スタッフさんに預けておくから、また食べさしてもらえるからなー」

「いや、ここに置いていって!」


すごい剣幕で、しつこく「置いていけー」と聞きません。
根負けしてしまい、袋を置いて部屋を出ました。


スタッフさんに
「お菓子、置いて来てしまいましたー(涙)」

「良いですよ~後でとってきておきます。」

「今は寝てると思うので、よろしくお願いします。」


姉と帰りながら
「認知症で満腹中枢が壊れているのかもよ?」
「甘い物への執着心。恐ろしいわー。」


この日から、余る分は先にスタッフさんへ預けることにします。
恐るべし食欲…。


                                

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