認知症の親のお金の管理
介護施設に入居。決まったのはいいけれど、先立つものは「お金」
「通帳とハンコ。カード。どこにあるんやろ~?」
「探そうー」
次の日、施設へ見学に行く前に実家を捜索です。
「この辺ちゃう?」
「ないよー」
引き出しと言う引き出しを全部開けたのですが、無い…
最後に台所の食器棚の下。
両扉を開けると、何やら黒いカバン。
ガサゴソ…ガサゴソ…
「あったーここにありました!」
警察が捜査している気分です。(笑)
中を確かめると、通帳とハンコ。カードも。
記帳も2か月前まではしているようです。
「この時までは行けてたんやねー」
「お金のことはしっかりしてたもんね。」
母は昭和の一ケタ生まれ。
口癖は
「勿体ない」
お金を無駄に使うことなんて絶対にしません。
いわゆる始末しいです。
年金も父の遺族年金が2か月に一度振り込まれています。
昨日の介護施設のパンフレットに書かれていた、月額費用には少し足りませんが、貯金もあるようです。
足りない分は、貯金を取り崩せば当面大丈夫そうです。
「良かったーこれでいけるね。」
「何とか大丈夫そうやわ。」
「このお金の中から、交通費引いたらいいんちゃう?」
私の交通費が高いことを、姉が気にしてくれていました。
遠距離介護の交通費
遠距離介護は交通費がかかることがネックです。何度も往復となるとばかになりません。
「お金のことは最初に決めとこう。」
お金の管理方法を二人で取り決めました。
- 二人の交通費は、母のお金から出す。
- お金の管理は、昼間時間がある私(妹)がする。
- 1か月ごとにお金の出し入れを収支表にして姉に渡す。
- 姉は母の身の回りのものを購入する。
- レシートと引き換えで、母のお金から現金を渡す。
役割分担として、
私がお金の管理。
姉は買い物を担当。
姉の交通費も結構かかります。
なので二人の交通費は全部必要経費です。
今もそのレシートや収支表は残しています。
長い長い思い出です。