Designed by rawpixel.com / Freepik
介護施設紹介される
どうにか院長先生の「院長枠ベット」のおかげで、入院できた母。院長先生自ら、今の母の状況を説明して頂きました。
それが・・・
余命二週間?
頭が真っ白と言うか、実感がわきません。
「2週間ですか…?」
院長先生
「食欲がないというのは、この意欲低下から来るんやね~
なのでこのままやと、2週間持つかどうか…
と言って、治療も何もすることがないので、このままの状態で、ずっと入院してもらうことはできないんですよ。この病院は急性期病院で療養型じゃないのでね。」
「はあ・・・」
「それで、この病院にソーシャルワーカーがいてるんで、ソーシャルワーカーに今後の事を相談したらどうかなと思って。
娘さんたち二人とも遠方やと聞いたし、介護施設にお願いするとか、いろんな方法を考えてみるのもいいんじゃないかな?
僕もこんな仕事してるけど、実は、母親は施設にお世話になっていてねー。お二人のご苦労もわかります。介護は大変だから。
施設が嫌と言う人もいるかもしれないけど、施設のほうが専門的で、良くお世話してくれますよ。僕やったら、あんな介護できないと思うわー。」
「わかりました…ありがとうございます…」
急な話で、まだ戸惑っていました。
「うん、まあソーシャルワーカーに相談してみて下さい。」
「院長先生、本当にありがとうございました。」
「いえいえ、じゃあ^^」
先生は部屋を出ていかれました。
院長先生と入れ替わりで、ソーシャルワーカーさんが来てくれました。
若い男性の方。
「お母様の事ですが、退院後、家で看る人はいないということでいいですか?」
姉と顔を見合わせ、
「そうですね、家で看るのも、今すぐ引き取るのも難しいです…。」
姉が一言。
「とにかく、人間らしく死なせてあげたいんです。」
何だかジンときました。
そんなこと考えてたんや・・・
「わかりました。近くに介護施設が2・3あるので、そこを検討されてみてはいかがですか?」
「介護施設って費用が凄くかかるイメージなんですが…?どうなんでしょう?」
「ご紹介させていただく施設は、そんな高額な老人ホームではないので、このパンフレットを見てもらって…」
『介護付き老人ホーム』と大きく書かれたパンフレットを数種類見せていただきました。
確かに金額が大きな字で書かれていますが、何千万円や何百万円とは書かれていません。少しホッとしました。
こうなると、新居探しのような感じです。
母の新しい「終いの住まい」をどうするか?
パンフレットを見てみると…
個室の間取や、お風呂、食堂の説明。
賃貸マンションを探してるみたいです。
「へーキレイね~」
「広そうやねー」
新しい光が差したようで、ちょっと楽しくなってきました。