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ドカドカと人の家に踏み込んできて、やいのやいのと責め立てる・・・近所のおばちゃん軍団の来襲は思い出すだけで身震いします。
その状況から逃れて、やっと救急隊員の方が探してくれた、受け入れ先の病院へ出発です。
その受け入れてくれた病院は、
なんと、父が亡くなった病院でした。
父は脳梗塞とガンを患い、最後はその病院に入院していました。
病院は、実家から歩いて10分~15分ぐらい。
父の介助の為、母はその病院へ足しげく通ってました。
それでも、看護師さんから、たびたび呼び出されるそうで
「お父さんが『お母さんまだかな?』って呼んでますよーって電話がくるねん。今日は行かんでもいいかなと思ってたら、呼ばれるから行かなあかんねん。」
とぼやいていたことを思い出します。
言いながら嬉しそうでした。
偶然ですが、天国の父の助けがあったのでしょうか?
病院へ到着し、
救急隊員の方が、先生に事情を説明し引き継いでいただきました。
母はさっきよりぐったりとしています。
呼びかけても、意識があるのかないのか?反応が薄い。
先生の診察が終わるまで、外で待っていました。
喉が渇き、缶ジュースを買おうと自動販売機の方へ行くと、先ほどの救急隊員の方たちも、ちょうど買って帰ろうとしているところでした。
目が会って、聞こえない声で
ありがとうございました。
いえいえ、じゃあ。
遠くからでしたが、少し手を上げてくれました。
救急隊員の方、本当にありがとうございました。
1時間後
診察が終わり、呼ばれて中へ。
母は車いすに座らされていました。
眠ったように目を閉じて、ぐったりしています。
半分、椅子からずり落ちそうです。
若い先生とベテラン看護師さん。
「あの~大丈夫ですよ。家に帰っていただいても。」
また!?