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救急隊員の方が受け入れ先の病院を探してくれている時に、
開けっ放しにしていた玄関から、ドカドカと何人もの人が入ってきました。
よく見ると、あの、ご近所軍団です。
勝手に人の家に上がり込むとは…ほんと呆れます。
母が寝ている布団をみんなで取り囲み
「なーせっかく救急車来てるんやから、早よ病院行こう。」
「行った方がいいってー」
「今行かな、いつ行くんやー」
やいのやいのと、騒いでいます。
一人のおばちゃんが、母の手を引っ張ったようで、
母が
「痛い!痛い!自分のタイミングで行くから!もう構わんといて!!」
怒られてご近所軍団、ちょっと静まりました。
この騒ぎを見ていた救急隊員の方が、
可哀想にと思っていただいたのか、
「そんなに行け行け言われても、受け入れ先が決まってないのに・・・。なぁ~」
と私の横で
あんたも大変やな~という感じで話しかけてくれました。
もう一人の救急隊員の方が
「市外で受け入れ病院見つかりました。行きましょうか。」
横の隊員の方が大きな声で
「はいはい、みなさーん。出ますからどいてください。ここから出てくださーい!!」
そうか決まって良かったな~とか何とか言いながら、ご近所軍団が帰っていきました。
どこからか湧いてきて、みんなで息を合わせて乗り込んで来る。
ほんまに恐ろしい軍団です。
とにかく、母をストレッチャーに乗せ、救急車でやっと出発。
これで治療してもらえる。ほっとしました。
サイレンの音が心地よく聞こえます。