認知症の母の習慣「家のカギ」

2019/05/05

介護施設

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やっと施設へ入居。
元気そうで一安心。

また1週間後の訪問です。


足りない洋服を、姉がお見立てして買ってきてくれました。
私は、母のリクエストの甘い和菓子を携えて…


ピンポーン

いつも通り、確認してドアが開きます。

元気なスタッフさんの笑顔と挨拶で迎えてもらいます。

スタッフさん
「お母さん、今日もお元気ですよ~」

またまた食堂へ案内してもらいました。


今日は一人で、ちょっとうたた寝しながら車いすに座ってます。

「元気~?」


「あ~来たんか、元気やでー」


「今日はお茶菓子持ってきたよ~」

「そうか! 部屋で食べよか!」

眠気も覚めたようです(笑)


部屋で親子3人、おやつタイム。
お菓子を食べながら、たわいもない話をしていました。


その時、急にスイッチが入ったのか、
「家のカギが無いねん。どこ行ったか知らんか?」


家のカギか~なんて言えばいい?
ここが施設って言うのは、わかってる?
家ではないってことはさすがにわかってる?


う~~~ん


その時姉が、
「ここはカギ無くても大丈夫やねん。心配せんとき。」

「そうなんかーそれは良かったわ。」


姉グッジョブです。


「さあ、今度この服買ってきたから、また着てやー」

「うん、そこ入れといて-」
買ってきた洋服に名前を書かないと…


1枚1枚に名前を書いていると…


「家のカギが無いねんーどこ行ったか知らんか?」


また同じ質問w

「大丈夫、ここはカギいらんよー」

「そうかー」


一旦は落ち着くんですけどねー

「カギが無ー」


このやり取りが、何回も続きました。


カギをかけたか気にする習慣を、
急に思い出して、不安になるんでしょうか。



母としては、ここが「老人ホーム」とは理解していなくて、住んでいた集合住宅だけど、部屋は違うような…

誰かわからないけれど優しくお世話してくれる人がいてる…そんな感じでいるようでした。



認知症あるあるの「~が無い」って、とっさに上手く応えるのって難しいですよね。
そのうち怒り出すときもあるので厄介です。


この時は「大丈夫やで~」と言い続けていると、そのうち収まりました。


ほ~

                                

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