お風呂上りに3人でティータイム。
急に「父は仕事へ行ったか?」と父を思い出した母。
父は8年前に亡くなってます。
私達が帰ろうとすると、「家に帰る」とついてきます。
困った…「帰る家」は無いですからねー
姉と小声で作戦会議。
「とにかく、玄関まで行ってみる?」
「そうやな、玄関に行けばスタッフさんがいてるしな…」
玄関まで行けば必ずスタッフさんがいらっしゃいます。
きっと助けてくれるはず…
「玄関まで一緒に行こうかー」
と一緒に部屋を出ました。
玄関でスタッフさんが私達3人を見て、
スタッフさん
「お帰りですか~また来てくださいねー」
母
「私も帰るねん。玄関開けて。」
スタッフさん
「○○さんは今からお茶の時間ですよ~おやつもありますよ~。」
さすが、手慣れた感じで誘導してくれました。
母
「いや今日はお茶いらん!」
おやつでも無理か~
もう玄関から出ていく気満々です。
万事休すやん…
そう思った時、
神降臨です。
カチューシャのおばあちゃんが玄関までトコトコやってきてくれました。
カチューシャのおばあちゃん
「あんなー扉の向こうには危険がいっぱいらしいよ。あっちで一緒にお茶しよう。」
母
「そうなん?」
「そうらしいよ。扉から出たらアカンらしい。怖いんやて~。」
「そうか~今日はやめとこうか。」
そう言って、二人で食堂の方へ向かって行きました。
あら~助かりましたー。
カチューシャのおばあちゃんは、本当にたまたま来てくれたみたいです。
カチューシャのおばあちゃんもたぶん認知症です。
玄関扉から出ないように言われたのを、母にも同じように話してくれて、二人で納得していました。
その様子が、年上の方に失礼かもしれないですが、とても可愛らしくて微笑ましくて…
二人で手を取り合って「そうか~怖いな~」と言いながら食堂に向かう姿が忘れられません。
良いお友達に出会えてよかったです。