女神降臨。扉の向こうには危険が(笑)

2019/05/18

介護施設


お風呂上りに3人でティータイム。

急に「父は仕事へ行ったか?」と父を思い出した母。

父は8年前に亡くなってます。


私達が帰ろうとすると、「家に帰る」とついてきます。
困った…「帰る家」は無いですからねー


姉と小声で作戦会議。

「とにかく、玄関まで行ってみる?」
「そうやな、玄関に行けばスタッフさんがいてるしな…」


玄関まで行けば必ずスタッフさんがいらっしゃいます。
きっと助けてくれるはず…


「玄関まで一緒に行こうかー」
と一緒に部屋を出ました。


玄関でスタッフさんが私達3人を見て、

スタッフさん
「お帰りですか~また来てくださいねー」


「私も帰るねん。玄関開けて。」


スタッフさん
「○○さんは今からお茶の時間ですよ~おやつもありますよ~。」

さすが、手慣れた感じで誘導してくれました。


「いや今日はお茶いらん!」


おやつでも無理か~
もう玄関から出ていく気満々です。

万事休すやん…


そう思った時、
神降臨です。


カチューシャのおばあちゃんが玄関までトコトコやってきてくれました。


カチューシャのおばあちゃん
「あんなー扉の向こうには危険がいっぱいらしいよ。あっちで一緒にお茶しよう。」

「そうなん?」


「そうらしいよ。扉から出たらアカンらしい。怖いんやて~。」

「そうか~今日はやめとこうか。」


そう言って、二人で食堂の方へ向かって行きました。

あら~助かりましたー。



カチューシャのおばあちゃんは、本当にたまたま来てくれたみたいです。

カチューシャのおばあちゃんもたぶん認知症です。


玄関扉から出ないように言われたのを、母にも同じように話してくれて、二人で納得していました。



その様子が、年上の方に失礼かもしれないですが、とても可愛らしくて微笑ましくて…

二人で手を取り合って「そうか~怖いな~」と言いながら食堂に向かう姿が忘れられません。


良いお友達に出会えてよかったです。


                                

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